インディアンフルート

インディアンフルートはネイティブアメリカンフルート、またはラブフルートなどとも呼ばれる、北アメリカの先住民に伝わる縦笛です。

マイナースケールの5音階で作られているものが多く、吹くのも容易にできることから愛好する人が近年増えています。どんな音でも出る万能な笛ではありませんが、その構造ゆえにインディアンフルート独得のサウンドがあり、愛されている理由のひとつになっているようです。ネイティブアメリカンのもとにも様々な笛が入ってきたはずですが、彼らが選んだのは音そのものであったのでしょう。欲しいものはなんでもすぐに手に入る、今はそんな時代です。

私たちはそういった暮らしの中、「物」の本質というものを忘れがちではないでしょうか?
自ら作ることによって「物」は自分そのものになります。
自らの波動がしっかりと入り込みます。
姿、形にとらわれず、じっくりと物の本質を求めたいものです。

昔は自分の道具は自分で作っていました。
十分な道具もない時代にインディアンフルートを作るその工程に思いを馳せながら、自分のインディアンフルートを作るその作業は、長い人類の歴史の中で今自分がどこにいるのか?そんなことも感じさせてくれるにちがいありません。

フルート作りは奥が深いです。ウインドウェィや上に取り付けるパーツの形状、本体の内径、長さ、指穴の位置、大きさ、材の質・・などなど様々なことが音色に影響を与えており、作り手の違いによっても音も変わるものと感じています。

出来上がったフルートはそんな様々な条件から生まれた授かりもの。
同じ音のフルートは存在しません。
出会いは偶然でしょうか?
この笛は魔法の笛。自分を知り、癒す。人を癒し、喜びを与える。
与えた喜びが更に広がり、また新たな喜びが生まれる。
何故ゆえにこれほどまでインディアンフルートは人を魅了するのでしょう?
好きな人にその気持ちを伝えるために与えられた笛・・・
言葉の変わりにその音色が気持ちを伝えてゆく・・・
大地とともに生きてきた崇高な精神の持った人々の生んだ笛・・・
力強くも繊細なその音色は自然と一体になってこの大地を渡る・・・
インディアンフルートを吹くのに力は要らない。
音楽的な知識も要らない。
高い技術も要らない。
間違える、というネガティブな思考も要らない。
吐息を漏らすようにそっと吹いてみるだけで、笛は答えてくれる。
その答えに耳を傾ける・・・
その出会いが幸せを呼ぶのでしょう。

オリジナル・インディアンフルート

サイズ

約40cm~65cm
キーが高くなれば短くなってゆきます。
例えば低いDmの場合は約65cm。
(作り方により同じキーでもサイズは変わってきますので、サイズは目安としてとらえてください。)

主な材料

  • アメリカン・レッドシダー  
    伝統的に使用されている杉です。柔らかい材質なので音もやわらか
  • 檜(ひのき)
    仕上がりは白く美しいのが特徴。 響きはやわらかめです(レッドシダーは檜科に属します)
  • さくら
    硬質の材なので音色はシャープ。木のぬくもりたっぷりの仕上がり
  • くるみ
    やわらかく響きのある音色が特徴
  • マホガニー
    楽器によく使われている赤めの材。良質な響きです
  • ブラック・ウォルナット
    やはりクルミですが、こちらは硬い材。音色もシャープ。重厚な仕上がり感があります

Key

指穴は前面にのみ6個(ないしは5個)

バード

インディアンフルートの上の載せるパーツはバードと呼ばれていることが多いです。
これは特にワシやカラスなどの鳥の形が多く使われていることによります。
しかし、実際はほかの動物も多いし、動物以外のものもあります。
バードはインディアンフルートの音を良いものにするための大切なパーツです。
全体のデザインはいろいろありますが、息が出てくるあたりの形は特に重要なので、約束事があります。
アメリカのものでも様々な形状がありますが、それによってサウンドは全く変わってくるものです。
ここでは今までの私やワークショップに参加された方の作品、注文作成依頼品の一部を紹介します。

制作について

ワークショップ製作日数

通常、2日かけて制作するワークとなります。
出張の場合は、ガイネが事前に済ませておき、1日でできるよう行うことが出来ます。ご相談ください(ワークショップでは材はこちらで指定します)。

制作費用

  • 通常ワーク 一台 18,000円
  • ワンデイワークの場合は20000
  • 出張ワーク 台数分 + 交通費、会場費、宿泊費
  • 受注製作の場合
  • サイズ、材などによって変わって来ます。お問い合わせ下さい。
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